「その看板、何が言いたいか全然わからないんだよな」
仕事中、ふとそう思う瞬間があります。私はYouTubeサムネ制作と軽貨物ドライバーの2足のわらじで生きているフリーランス。暗闇の道を走る現場で気づいた「サムネが伸びる本当の理由」を、この記事で書きます。
朝3時半、暗闇のドライバー視点で気づいたこと
軽貨物の仕事は朝が早い。というか、まだ「夜」です。起きるのは午前3時半。世の中が寝静まっている時間にエンジンをかける。毎日決まったルート、毎日決まった配送先。考え事をしていても体が勝手に動くくらい、慣れ親しんだ道。
でも、そんな「脳が半分寝ているような時間」だからこそ気づくことがあります。
最新のデザインよりも、古臭い看板のほうが圧倒的に目立つ。原色で文字が太くて、正直ダサい。でも暗闇の中でぼーっと運転していても、なぜか「文字」が目に入ってくる。
「おしゃれなサムネ」が伸びなかった理由
昔の私はサムネが作れませんでした。いや、「作れなかった」というより作っているつもりで独りよがりだった。
おしゃれにしたくて線を細くして、色を抑えて、余白を整えて。「これ、デザイン的にきれいだよな」そう思って出したサムネほど、再生回数は伸びなかった。
視聴者は「夜中に走るドライバー」と同じ
でも今は、少しだけ理由がわかります。
YouTubeのタイムラインを無意識にスクロールする視聴者って、「夜中の3時半に、いつもの道を走る、自分」と同じなんじゃないかって。
真っ暗な道で、頭は半分夢の中。そんな状態で「おしゃれで繊細な看板」なんて目に入るわけがない。0.1秒、0.2秒。そこで脳に届かない情報は「存在しない」のと同じです。
頭の中で2人の自分が喧嘩する
サムネを作っていると、頭の中で2人の自分が喧嘩します。
- 整えたいデザイナーの自分
- 目立たせたいドライバーの自分
前はデザイナーの声を優先していました。でも数字は正直で。今はこう思っています。ダサくてもいい。とにかく脳に届けばいい。
不思議なことに、100%を目指したきれいなサムネより、80%の勢いで「えいっ」と出した泥臭いサムネの方が伸びることが多いんです。
デザインは「引き算」
修正して、修正して、修正して……そうやって足していくほど、ごちゃごちゃして闇に埋もれていく。デザインってやっぱり引き算なんだと思います。
サムネは必ずスマホで見られる。めちゃくちゃ小さい画面で。薄目で見て、パッと見て「で、何が言いたいの?」それが0.1秒でわからなかったら、即修正。コントラストを変えて、文字を太くして、情報を削る。
良いサムネは「警告標識」みたいなもの
深夜の道を走る「現場」の視点で言うなら、良いサムネとは「寝ぼけていても、ハッと目が覚める警告標識」みたいなもの。スルーされないための合図です。
もしあなたが今、「頑張って作ってるのに、誰にも見てもらえない」そう感じているなら——それは才能の問題じゃなくて、「暗闇での視認性」の問題かもしれません。
サムネ制作を効率化する作業環境について
サムネ制作で大事なのは「迷わずに引き算できる作業環境」。私は左手デバイスとMac mini M4の2台運用で作業しています。詳しい環境は別記事にまとめてあります。
▶ 2画面運用×TourBox×Mac mini|サムネ制作フリーランスの作業デスク完全公開【ガジェット12選】

